山中塗【道場宗廣作】神代欅 銀杏蒔絵 棗
山中塗【道場宗廣作】神代欅 銀杏蒔絵 棗
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道場宗廣(みちば そうこう)塗師・蒔絵師の作品です
漆を何度も塗っては拭き取る事を繰り返す「拭き漆」という方法で仕上げています。
木目を際立たせ、木の表情を最も美しくみせる塗り方です。
棗(なつめ)は茶道における代表的な茶器の一種です。こちらの棗は平棗となり、シンプルな拭き漆塗りは明瞭な欅の木目や深い漆の色艶がぬくもりを感じさせます。
棗の内側は真塗で仕上げ、銀杏の葉を蒔絵で表現してあります。抹茶は温度や湿度の変化に敏感なので、棗の合口がピッタリと揃った密閉性が高い仕上がりとなっています。
道場宗廣は石川県江沼郡(現在の加賀市山中温泉地区)にある、茶道具を中心に制作する老舗漆器店生まれ。厳格な父親から漆の技術を学び、その技は山中塗の中でも高く評価されています。
また、道場宗廣は山中塗の塗師として活躍しておりますが、弟は和食の鉄人として有名な道場六三郎氏にあたります。
文様として描かれた銀杏の葉は、形の面白さから私たちの生活の中に、様々に文様化されています。
銀杏の葉だけを使うこともありますが、沢山の銀杏の葉を「吹き寄せ」と表現され、種々のものを寄せ集めたことを指します。
また、黄色い葉は、秋の風情を表す柄として用いられます。
道場宗廣 作品栞より
加賀百万石の文化の伝統に支えられた漆芸の町に生まれ、厳父より髤漆の技を教えられ、その難しさと漆の持つ不思議さに取りつかれて早や半世紀になろうとして居ります。茶道を心の糧として三十余年、その愛着から心ある器を作ろうと鋭意努力してまいりました。漆の持つ美しさが茶道具に表現出来得ますれば私の喜びこれに優るものはありません。
ご利用戴く先生方に置かれましても、塗物に対する暖かい御理解を戴き、大切に御取扱い下さる様念じて御挨拶に替えさせて戴きます。
宗廣工房 道場宗廣
産地 |
石川県山中町 |
作家 |
道場宗廣(みちば そうこう)塗師・蒔絵師 |
サイズ | 経約8.3cm×高5.5cm |
箱 | 木箱(紐付き) |
材質 | 欅 |
塗装 | 本漆塗り |




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About Araki Urushi Pottery
Nanao suffered two major fires, in April 1895 and November 1905, and no records of the past remain. The only thing that remains is a boat chest containing lacquerware with the inscription "Kaei 7, February, Year of the Tiger, Shinjo Masahiro." Looking into the temple's past records, we find that the first Masanori of Ipponsugicho was called Atarashiya, not Araki, and his shop name was Shinmasa. It is said that he was a peddler of Wajima lacquerware from that time.